第3章 愛運の結びまで
そして、秀吉と茉莉花はその足で再び天守へと向かった。
信長に日にちを伝えるためである。
『失礼致します。
信長様、秀吉でございます。』
『入れ。』
『はっ、、。
失礼致します。』
『信長様、、、私も一緒によろしいですか?』
『ああ、、、構わぬ、、、。
貴様らが揃って来たと言う事は、医師の件か?』
『そうでございます。』
『して、、、、、いつになった?』
『はい。
5日の後にと、、、。』
『承知した。
ならば、茉莉花。』
『はい。』
『少し秀吉と政務の話がある。』
『失礼いたました。
では、私は作業部屋に行っております。』
『ああ、、、。』
『それでは、、、。失礼致します。』
と、襖をそっと締め茉莉花は女中達が居る部屋へと向かったのである。