第2章 運命の歯車 《信長様編》

それを見た、茉莉花の父親は



“あの第六天魔王と言われた信長様が、、、

あの様なお顔をなさるのか❓”



と、自分の目を疑っていた。

その隣で母親は、茉莉花の本当に心からの笑顔に嬉しくて、涙が止まらないのであった。






『それと、一つ伝えておく事がある。』






そう言われ、両親は、背筋を伸ばし、信長の言葉を待った。




『お前達の大切な娘を貰い受けるのだから、こちらとしてもそれなりの覚悟がある事はいうておく。

この信長、生涯、側室や妾は作らぬ。

今生、茉莉花だけを側に置くことを、ここで誓おう。』







そう言い、顔を横に座る茉莉花に向け






『それは、貴様だからだ。


他の誰でもない。


貴様だけが、この信長の側に居れば良い。


ただそれだけのことだ。』







『えええっ‼️』





『そ、、それは、、、』






と、茉莉花の両親は、そんな事が許されるのかと、秀吉と、信長の顔を交互に見ている。