第2章 運命の歯車 《信長様編》
翌朝、秀吉の声がけによって目覚めた二人は、気だるい体をベットから起こし、支度を始めた。
茉莉花の着替えは、昨日信長の指示により、秀吉が急ぎ、用意した物だが、信長の着物に合わせた様な、白地に金糸や銀糸で艶やかな花が刺繍された素晴らしい着物であった。
着替え終わった二人は、朝餉の広間に向かい、信長の後に続いて皆の待つ広間に入った。
信長は勿論、上座のいつもの自分の座にドカッと座ったが、当の茉莉花は、どこに座して良いものか、全くわからない。
困った、茉莉花は、一番下手の膳の方に向かったが、、、、、信長が
『茉莉花、どこに行く?』
『いえ、、
私は下手に、、、』
『違う。
貴様の席は、ここだ‼️』
と、信長隣を扇子で指している。
『え❓』
『早うせい。』
『、、、、、は、、はい。』
そう返事をし、戸惑いながらも言われる通りに隣に座った。
その場にいた、武将達も驚き顔を見合わせているが
信長は、淡々と