第7章 思わぬ再会と脅迫状
茶封筒の中を開けて手紙を開く。
そこにはー
“葉月家の秘密をバラされたくなければ指輪を渡せ”
といった内容だ。
「指輪?」
「愛お姉さんと幸紀お兄さんの指に嵌まってるやつ?」
『コレは当主の証としての指輪だから……多分、コレの事だと思います。』
「ん?当主の証なら何で2つあるんだ?」
「毛利先生、それはどちらかがレプリカなんですよ。」
「レプリカぁ?」
「えぇ、当主の補佐という事は少なからず当主の代わりを務めたりするはずです。その時に証を持っておけば多少なりとも信用されますからね。」
「安室さん、本当に愛さんの婚約者だったんですね。」
「え、えぇ……まぁ……(もう否定出来ない気がする。)」
曖昧な返事ではあったが、蘭はさして気にもとめていなかった。
安室は2人の指輪を眺めて考える。
「(そういえば、本物は見た事がなかったな。)」
「どっちがレプリカなんだ?」
「申し訳ありませんがそれをお答えする事は出来ません。」
「そもそも秘密って何の事?」
「それが……」
『私達にも何の事を言ってるのか分からないんです。』
「(あるとすれば愛の能力の事や幸紀の事、両親の死だろうな。指輪も多分彼女が着けているのが本物。)」
愛の指輪をジッと見る安室をコナンは疑わしそうに見ていた。
「(安室さんはバーボン、奴等の仲間だ。その安室さんと婚約者だという愛さんも仲間なのか?)」
「あ!毛利さん、本家に来ていらしたんですね!!」
襖を開けて現れたのは愛と同じ位の女性と年配の女性だった。
「夏紀様!真理子様!」
「睦月、毛利さんが来たなら何故此方に言わないの?」
「形ばかりの当主に会わせたって仕方ないでしょ?」
睦月を呼び捨てにしたのは年配の女性ー真理子。
その後に続いたのが夏紀だ。
『お2人共、お客様の前ですよ。口を慎んだら如何ですか?』
「なっ……!」
『それと、貴女達が毛利さんにご依頼したのですね?どういう事でしょうか?形ばかりの当主と仰ってましたが、この本家は兄である幸紀が継いだもの。何故ご依頼する前に報告しなかったのですか?』
「あ、貴女に関係ないでしょ?!」
『分家と言えど葉月家の者が声を張り上げるなんてはしたない。』
愛は無表情で淡々と述べた。