第1章 女中
【数分後】
「よし、掃き掃除も畳の乾拭きも終わったし...
これでお掃除は大丈夫ね。」
後は、
原田さんの到着を待つだけ...
“スッーッ”
その時、
背を向けていた
お部屋の襖が閉まった音がした。
(あれ?)
荷物の搬入がしやすいように
戸を開けていたはずなのに...
「原田さん...?」
ゆっくり入り口の方に振り向くと、
?
「( ̄ー ̄)」
「!!」
あの寝所で、
私の写真が落ちていると
指摘してくれた隊士さんだった。
(なっ、なんで...?💦)
再び心臓がドキドキする。
?
「一年前に俺とさん、
逢った事があるんだけど...
覚えてない?」
「えっ...?💦」
(一年前..?)
何処かで逢った事があるだろうか??
「(;´∀`)えと...」
覚えはない
?
「..悲しいなぁ...
あんなに絡み合った仲なのにさ...」
不気味な笑みを浮かべながら、
一歩...また一歩と私に近づいてくる。
(絡み合った.....?
絡み合っ......)
「.....!」
私の脳裏にトラウマ発祥の出来事が、
まるで走馬灯のように流れていく...
でもそれは、暗闇での犯行だったから、
私は犯人の顔が分からない。