第4章 芽生える愛情模様
その日の夕刻。
冷たい牢の隅で足を抱えてうずくまっていると....
“ガラガラガラッ...バタンッ!”
原田
「さん!大丈夫か!?」
額に汗を流した原田さんが、
牢屋に飛び込んできた。
山田
「原田隊長!!」
牢屋の入り口に置かれた椅子に座っていた
山田さんも驚いて立ち上がり敬礼をした。
原田
「伊東の奴!まさかこんな汚ねぇ真似しやがるとは!」
そういいながら、
私が入っている牢の鉄格子をつかむ原田さん。
「原田さん💦」
私は立ち上がって、
原田さんの元に駆け寄る。
薄くて身体のラインが目立つ死装束だって、
身なりをかまっていられないほど、
私は嬉しくて助けて欲しくて走りよった。