第1章 初めて気づいた気持ち
高嗣「はぁはぁはぁ……」
小高い丘にある公園に着くと、自転車から降り芝生に寝転んだ。
高嗣「俺………何やってんだよ……」
友達に話を聞いてから、ずっと胸の辺りがモヤモヤしてる。
に彼氏………
『高嗣ー!早く早くー!』
あいつと俺は幼い頃からずっと一緒で……
何をするのもどこに行くのも一緒で……
『もぉー高嗣、ちょっと聞いてよぉ』
親に怒られるのもいつも一緒で……
一緒にいるのが当たり前で……
友達『男と楽しそうだったぜ』
ズキン……
友達『あれは絶対彼氏だと思うぜ』
ズキン、ズキン……
高嗣「どうしてこんなに、胸の奥がズキンとするんだ?」
胸の奥が苦しい……
に隠し事されたから?
ずっと一緒だと思ってたのに、が離れていきそうだから?
胸に手をあて、いっぱい考えた。
けどこの気持ちが何なのか、まだわからなかった。