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届かないとしても

第4章 そんな所も好き*


「先輩!好きです!」

「俺は好きじゃないです」

「もう♡照れないでくださいよ♡」

「………貴方が何故この高校に受かったのか不思議ですね」

「まあ私頭だけは良いので!」

「ならその頭脳をもっと別のことに使ったらどうですか」


そうなんです。
私の入学した高校は偏差値高いんですよね。
頭だけは普通より出来る方なので、この高校にして本当に良かった!
だって先輩と出会えたんだもん♡

はぁ、先輩綺麗だなぁ。
長いまつ毛が太陽に照らされて影が出来ていて、色素の薄い肌が太陽の光で透けているみたいだ。

「やだなぁ♡ちゃんと使ってますよ♡先輩との結婚式は何年後にしようとか、子供の名前とか♡」

「残念ですね。そんな予定は一生ないです」

「ツンデレな先輩も好きですよ♡」

「デレたつもりは微塵もないですけどね」

「まあまあそう照れずに!それより先輩!明日デートしましょ!」

「嫌です」

「あれ明日予定あります?」

「はい」

「じゃあ来週でも大丈夫ですよ」

「無理ですね」

「じゃあその次」

「無理です」

「…………先輩もしかしてそれ嘘ですか?」

「よくわかりましたね」

酷い!デートくらい良いじゃないですか減るもんじゃないし!
全力で拒否された事が割とショックで、先輩の前だと言うのに暗い顔になってしまった。
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