• テキストサイズ

LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜

第18章 《及川》バレンタインデー・キッス




「ねぇ、ナギ!お願い!ほんと!これ、渡しておいて!…じゃ!」

「え、ちょっと…!」

私の手には、いくつものチョコレートが抱えられていた。
うーん…。
今年、青葉城西に入学してバレーボール部のマネージャーになった。
ケガをして、プレーができなくなってしまったから、せめてマネージャーをと思って。

でも、この2月14日は地獄だと思った。ほんとに。

バレー部のアイドルみたいな存在の及川先輩。
私の学年の子たちは、女の先輩の目が怖いから、と私に渡してくれ…と…。

本当に困ったものです。
及川先輩のファンは、そんなに怖くないんだけどな。

部活では、

「みんな、ありがとう!」

…と、いつものテンションで、チョコレートをもらう及川先輩の姿。

それが実は、ちょっと、ちょっとだけだよ?切なかったりする。


及川先輩が岩泉先輩に引っ張られる姿を横目に、私は部活動の準備をしていた。

さて、…いつ渡そうか。

/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp