LOVE*CHOCO*KISS‼︎ 〜HQバレンタイン企画〜
第6章 《孤爪》LOVE!CHOCO!KISS!
「ナギって凄くあったかいね。」
「そうですか?」
「うん…もっとあっためてよ。」
ゆっくりと私の身体を離すと、両手を繋がれ今度は研磨さんのコートのポケットに誘われる。
「あったかい…溶ける。」
見上げると、研磨さんの顔がすぐそばにある。
ドクンッ…
ドクンッ…
「ありがと。」
見つめ合って
そっと目を閉じた瞬間。
初めて重なった唇は、
ひんやりと冷たくて
でも、じんわりとあたたかかった。
fin.