第6章 6話
雄英高校
仮眠室にて。
PM0:50
相澤に校舎外の授業に出るのを禁止された彩夏は大人しく相澤の言う通り仮眠室の扉を開いた。
(彩夏)
「あれ、俊くん?今日の授業USJでじゃなかった?」
そこには本日のヒーロー基礎学で教壇に経つはずのオールマイトがトゥルーフォームの姿でソファに座り込んでいた。
(オールマイト)
「彩夏じゃん。どうしたんだい?」
この人また消太にぃの話聞いてなかったんだな...と彩夏はため息をついた。
(彩夏)
「敵が侵入したかもしれないから念のための警戒態勢で、私今校舎外の授業出ちゃダメって言われたから。
ほら、先生も1人増やしたんでしょ?」
(オールマイト)
「あぁ!そうだったそうだった!」
(彩夏)
「もー、俊くんったら...今の消太にぃに聞かれたら確実に消されてたよ...
あ、私仕事あるから構わずくつろいでてね?」
(オールマイト)
「それは...次から気をつける!
分かったよ。君も大変だな。」
仮眠室には彩夏が使用しているタブレットに触れる小さな音だけが響いていた。