第1章 1話
彩夏はもうお風呂に入り終わり、今はベットに寝ている
が、30分以上天井を見上げ続けていた
仕方がない、と彩夏は自分の部屋を抜け出し相澤の部屋へと枕を持って移動する
コンコン
ガチャッ
(相澤)
「...オイ
彩夏、返事する前に入ってきたらダメだろ...」
部屋に来ると同じセリフを相澤はドアの方を一切見ずに言う
(彩夏)
「いいじゃん、別に」
(相澤)
「で、どうした?」
部屋の一番奥にある机にある椅子に座っていた相澤に彩夏が近づく
すると、慣れたように相澤は彩夏の方へと椅子を回転させて
よしよしと頭を撫でられた。
久しぶりだなぁ、この感じ、と彩夏は思った
(彩夏)
「消太にぃ。
一緒に寝て?
お願い...」
(相澤)
「は?
はぁ.....もうすぐ終わるからベットで先寝とけ」
(彩夏)
「ありがとう。消太にぃ
おやすみなさい」
(相澤)
「あぁ。おやすみ。
彩夏」
先程とは比にならないくらいより優しく撫でられる
(彩夏)
「消太にぃに頭撫でられるの落ち着くね」