第3章 3話
昼休みの終わりのチャイムがなるギリギリのタイミングで彩夏は教室に入ってくる。
次の授業は初めてのヒーロー基礎学なため、早くから他のクラスメイトは席へと着いていたようだ。
彩夏が一人、立っているのを他のクラスメイトがジロジロと見つめた。
そんな中、話しかけてきた人がいる
(爆豪)
「おい、モブ女てめぇ昼休みどこいっとったんだ」
爆豪だ
(彩夏)
「んー?どこにもいってないよ。先生とお話してただけだよ。」
彩夏は最初から言う言葉を決めており、詰まることなくスラスラと嘘をつく
(切島)
「おいおい、相澤またかぁ!!そんなに呼び出されて何話すことあるんだ?」
(上鳴)
「まじそれな。俺でもまだ呼び出されてないのに!!」
と、爆豪に続き切島と上鳴も話しかけてきた
(彩夏)
「そーかも。先生から目付けられたのかな。」
彩夏はそれもふわりと交わし、爆豪や切島、上鳴が言うことを無視して自分の席へと座ると、我関せず
と言った表情で教室のドア付近を眺め続けていた
するとそれを見計らったように直ぐにドアがスパーンと開く
(オールマイト)
「わーたーしーがー!!」
(緑谷)
「来っ」
(オールマイト)
「普通にドアから来た!!!」
初めてのヒーロー基礎学は俊くんかよ...と彩夏は興味を失ったようだ
ぼーっと俊くんが動き回るのをただただ眺めていた