第2章 2話
A組の教室...
どこ...
広すぎてわかんない...
何処も彼処も同じような光景が広がっていた
五分ほど彷徨いようやくAとデカデカと書かれたドアの前にたどり着いた
そう思ってドアの前に立つ。
だけど、すんなり教室に入ることは出来なくて。
ここのクラスにいる皆はあの、300という倍率を超えて来た人達ばかりで
しかもそのトップ20の人たち。
いくら現場で仕事をこなしていたからといって、彼らと私は境遇が違いすぎる。
そんな人達にかなう訳が───────
(?Ⅰ)
「オラどけやモブ女!!!ドアの目の前に突っ立ってんじゃねぇ!!!
殺すぞ!!!」
急な発言に彩夏は飛び上がる
(彩夏)
「ごめんなさい...
先どうぞ...?」
彩夏は恐る恐るいきなり怒鳴りつけてきた彼に道を譲る
(?Ⅰ)
「ああ?!先入れや!!!あと着いてくんな!!!」
しかし、譲ったことが許せない様な彼は更に怒り出した
そんな彼に彩夏は
(彩夏)
「ごめんなさい...」
と、謝ることしか出来なかった
(?Ⅰ)
「ったく...トロトロ遅せぇんだよ!!」
なんなんだこの人...初対面でいきなり殺すぞ!!!とか言ってきたり
人のことをモブ女とか言うし
と、彩夏は小さな声で悪態をついていた
本当こっちが殺したくなるわッッ((クワッ!!
...落ち着け...
そこは雄英。ボロを出すわけにはいかない。
さっきの人とはあまり関わらないようにしよう。
と、思っていたのに。生憎席が通路を挟んで隣。
うゎぁぁぁぁ...ダメだ。絶対殺したくなる時がきそう。
彩夏はこれから1年生きていけるだろうか...
と、1人未来を見つめていた