第6章 6話
なんとか彩夏が想像で仕掛けた爆発を凌ぎ、死柄木は黒霧のワープに入ろうとしていた。
しかし、
BLAM
BLAM
BLAM
(死柄木)
「ぐっ...!!」
スナイプが容赦なく死柄木に銃弾を打ち込む。
それに気がついた彩夏は
《Shield》
と、自身とオールマイト、緑谷の周りにスナイプが打ってくる銃弾が当たらないよう保護した。
(スナイプ)
「この距離で捕獲可能な“個性”は──」
(13号)
「僕だ...!!!」
自身の怪我を気にすることなく、13号は死柄木と黒霧の捕獲に加わった。
(死柄木)
「今回は失敗だったけど...
今度は殺すぞ
平和の象徴、オールマイト」
という捨て台詞を吐き、敵の侵入は終わった。
(緑谷)
「...っ!!!」
(彩夏)
((俊くんがトゥルーフォームに戻ってしまう。
そこに居合わせるということは緑谷に不思議に思われてしまう。
早く逃げよう。))
(緑谷)
「何も...出来なかった...」
彩夏は緑谷の悔しそうな言葉を後目に爆豪や轟、切島の方へ歩き出した。