第3章 堕胎
俺は気絶した。
でも、バッキーの よかったのかよ はしっかりと聞こえた。
まるでしょうがなくやってるみたいに。
ドクター『…ごめんね…メテオ…生まれてくるはずだった赤ちゃん…』
ドクター「では、手術するので、外で待ってて」
ヒドラ「わかった」
ウィーン
ドクター『ごめんね、許して…』
カチャ…
ドクター『1人で手術なんてもう慣れてる。でもあたしも中身は15歳。だからあんまりこんなことさせないでほしい。赤ちゃん堕ろさせるなんて。』
ドクター『分娩室で赤ちゃんを出産したらね、happybirthdayの曲が流れるんだよ。おめでとうって。でもね、堕胎すると曲も、おめでとうって声も、ないんだよ』
ドクター「っ…!グスッ…ウッ…」
ドクター「!!」
ドクター『まだ…性別はわからなかったか…でも…逃げようとしてたね…ごめんね。君をお母さんのお腹から出してごめんね。こんなあたしを許して。ごめんなさい。』
ウィーン…
ドクター「終わった、赤ちゃんは残してある」
ドクター「処分はしない、墓を立てるから」
ヒドラ「そうか…」
ドクター「それに、メテオがなく。それになんで堕胎を申し出た。メテオは喜んでたのに」
ドクター「もうあたしを呼ぶな」
ドクター「不愉快だ」