好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第7章 デート
━━……プルルルル……
プルルルル━━……
『…ん~……?』
私は
スマホの着信音で目が覚めた
寝室のカーテンから光がこぼれる
いつの間にか朝になっていたようだ
私は起き上がり
発信者も見ずに電話に出る
『もしもし~…』
「もしもし梢ちゃん?
今、大丈夫?」
『んー…だれ…?』
「あれ、もしかして寝てた?
起こしちゃって悪いね」
『………はっ!その声、森川さん!?』
私は思わぬ人からの電話に
ついベッドの上で正座になる
『す、すみません、ちょっと寝ぼけてまして…!』
「あはは!大丈夫!ごめんね寝てたのに」
『いえいえそんな!
ところで私に何かご用が…?』
「ああ、そうそう
朝から梶くん仕事だから、君ひましてるかな~って思ってね」
たしかに
言われてみれば
いつも隣で寝ている梶さんが見当たらない
『特に予定もありせんし
ひまですけど…』
「じゃあさ、今から僕らのとこに来ない?」
『僕…ら?』
すると
「森川さん~誰と話してるんですかぁ~」
電話越しに別の人の声が聞こえた
「ちょ、引っ込んでて!
…まあ、僕以外にも何人かいるんだ
居酒屋なんだけど、良かったら来てくれないかな?
男ばっかでつまんないからさ」
「ちょっとーそれはひどくないですか~」
「お前もそっち行ってろ!
………みんな酔ってるけど…どう?」
そっちの状況は察した
どうせひまだし行ってみることにしよう
『では…30分後くらいにうかがいます』
「よかった!待ってるよ」
ピッ