好きになってもいいですか。~声優さんと恋をしよう~
第6章 私は…
私は駆け足で廊下の最奥にあるスタジオに向かう
すると
『はあはあ、あ、梶さん!』
後ろ姿の梶さんを見つけて声を張った
私は梶さんの元へたどり着き、はあはあと息を切らした
『す、すみませんっ途中で居なくなったりして…』
「心配したじゃん!」
梶さんは勢いよく私に抱きついた
『梶さ…』
「いきなり消えないでよ…
君が居ないと、俺は心に穴が空いたようになる…
お願いだから
ずっと隣に居て…」
梶さんの言葉に、私は胸が締め付けられた
隣に…居てほしい…
『はい…ずっと隣に居ます…
死ぬまで離れません…っ』
梶さんの隣
絶対許されないと思っていた場所
でも、梶さんが望むなら…
神様が許してくれるなら…
私は
あなたは離しません
━━好きです━━━………