第16章 それぞれの真実
「こ…これは……」
今まで見た事のない現象が目の前で起こり、アンダーテイカーは驚愕をする。
それと同時に棚から1冊の本が落ち、パカリと開いた。
『クルルルル!』
「!?」
まるで、その本がこのページを見ろと言っているかの様に……
マリアンヌの心の叫び声。
今まで見た事のない信じがたい現象。
偶然棚から落ちた本。
開かれたページ。
「…これは……ねぇ、ビャク?君はどう思う?」
アンダーテイカーは何かの導きの様に感じたのだが、ここにはもう1人、マリアンヌを愛する者がいる。
意見を聞くべきだろうと思い声をかけた。
『クルルルル!!!』
羽をバタつかせて力強く応えるビャク。
アンダーテイカーの問いかけの意味を十分に理解をすると、応と返す。
少し前にマリアンヌと約束もしていた。
マリアンヌの身体を治療し、その約束を果たすにはちょうど良いだろう。
「よし、決まりだね。時間もない。忙しくなるからビャクも手伝っておくれ!!」
すると、アンダーテイカーとビャクは手分けをし、慌ただしく動き出した。