第53章 告白⑦

　物事にはタイミングがある

　翔ちゃんは妃那さんと二人、大野さんを……　スキ

　翔ちゃんと大野さんのタイミン……

　妃那さんと大野さんのタイミング……

　翔ちゃんと妃那さんのタイミング……

　翔ちゃんは､大野さんを妃那さんに……

　妃那さんの大野さんを想う気持ちを

　応援しようって


　翔『物事にはタイミングがあるんだよね？』


　そう言って『勇気』と『決断力』も必要だって言って

　大野さんを諦めたんだったよね？　


　カズ「翔ちゃんゴメン。話進めるね？　きっと翔ちゃんが感じた疑問……　潤くん俺と再会した時に覚悟したって……」

　翔「ナンか話がよく……　カズさんと潤さんは再会した後からどんな繋がりで……」


　サスガだね？　混乱しながらさ


　カズ「学校で習った事を生かして。漸く色々調べて、翔ちゃん達の居場所を……　俺は、潤くんが翔ちゃんと今どういう状況なのか……　気になって会いに……　そこで俺達が持っている情報。翔ちゃんと家族の関係……　親父さんの事を特に気を付けて見ないといけない。翔ちゃん達を見守ろうって…… 　俺も話しながらさ、物事には『タイミング』と『運』と『必然』『奇跡』があるんだなって思った」

　翔「タイミング……」

　カズ「うん。潤くんは、警察学校に1年。交番勤務に就いた年には翔ちゃん達を見つけたけど、それと同時に会う機会も無くなって。ずっと見守るスタンスで居たんだけど。2017年の始め頃に、親父さんの様子が変わって来たから有無を言わさず再び交流を。訪問とか、色々な方法で見守りを続けていたのに。今年の1月に俺と再会して……　その後は『自分が何年かかっても縮まらなかった翔との距離をカズが短期間で縮めたって』」