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Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉

第52章 告白⑥  


 カズ「俺高校の時さ、クラブ活動で演劇部に入部したんだ。演じる方じゃなくて裏方ね。演出とか脚本とか書いてたの」

 翔「裏方? 二宮さん才能あるから良いんですけど…… なんか『演じる方だった』って言われた方が『あぁなるほど…… だからなのね』って納得出来たのに……」

 カズ「オイ! 翔ちゃん! ま、言わんとした事は分かりますけどね? 翔ちゃん。俺もね、人が違う人を演じるにあたって、第三者が見た時にどう見えてどう感じるか? 反応見ながら書いてましたからね。書いた人物を自分で頭の中で演じてみて、人に自分を他の人に見せる方法そういうトコをね磨いてたんですな」


 翔ちゃんが…… 呆れた表情で俺を見てる

 翔「そこまでして?」

 カズ「そこまでしてでも、翔ちゃんに逢いたかったんですよ俺も…… 潤くんも」

 翔「二宮さんと…… 潤さんも?」


 良いんだよ? 別に

 俺は名字なのに潤くん名前呼びなの……


 カズ「演劇部で一緒だった奴と専門学校も一緒で、今も協力してくれて。高校の仲間とか一緒に劇団立ち上げて…… 理由は俺の作品を見ていつか、翔ちゃんが…… 俺を見つけてくれるんじゃないかなって…… そいつさ、俺に『裏方だと中々名前さ…… 表に出たらもしかして顔と名前一致してくれるんじゃないか?』って。詳しく話してないんだけどさ、いつも『ロマンチスト』って揶揄われてんだよ」

 翔「二足のわらじ?」

 カズ「翔ちゃんはホント凄いね? 劇団の皆、それだけでは食べていけないからね。バイトして…… そいつが言うには、俺が二つの顔を持ってるのは当然って…… 演出とか演じるとかして俺は、心の不安とか色んなものを吐き出してたんだと思う。凄くメンタルの部分で助かってた。そんな生活を半年…… 本業の探偵の方も翔ちゃんを探して…… ある日あの本屋で見かけたんだ」

 翔「あの本屋で?」

 カズ「そう…… 同じ頃潤くんにも再会して…… 再会したく無かったって言われた」

 翔「潤さんに何で?」

 カズ「翔ちゃんが、大野さんに言った『物事にはタイミングがある』って事…… かな」

 翔「智さんに言ったタイミング……」


 大野さんも智さん呼び……

 今はね二宮さんだけど……


『物事のタイミング』

 で考えたら


 翔ちゃんと俺は……














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