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Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉

第49章 告白③


 カズ『俺も引っ越したから…… マタ逢う為に俺は……』

 一つ大きく深呼吸して……


 カズ「探偵になろうって決めたんだ」

 翔「探偵? 引っ越し?」


 ちょっと混乱してるみたいだ

 翔ちゃん


 カズ「ゴメン順番に話すね? ウチも残念ながら 離婚をね。ウチの場合母さんの両親と父さんの折り合いが余り良くなくてね。父さん二宮家の婿だったんだ」

 翔「だから…… 私の気持ちも良く分かって下さったんですね……」

 翔ちゃん……

 カズ「ありがとう。で、俺と姉ちゃんは母さんと一緒に。父さんは『俺はただのサラリーマンだから二人なんかとても養えない』って言ったらしいけど…… きっと二宮のじいちゃんが『父さんにはやらん』って言ったんだ…… 幸いと言うか母さんの実家のじいちゃんが工場してて何不自由なく育ったんだよね」

 翔「工場継がなくて良かったんですか?」

 カズ「イヤ、姉ちゃんが『私が、後を継ぐから大丈夫! カズは頑張って!』って言ってくれて。その言葉に甘えてんの。引っ越したって言っても隣町でさ、潤くんの家とも交流してた。俺が高校2年の春迄…… 潤くんがさ、俺より3つ上じゃん? 俺が小学校の高学年の時にはさ『警察官になって翔を探す! 守るんだ!』って。俺ずっどうやったらマタ翔ちゃんに逢えるかって考えて。そういう関係の仕事に就けばいいのかって……」


 翔「本当に…… 私にマタ逢う為に?」

 カズ「そう…… でもいかんせん、潤くんと3歳の年齢差ってのは当たり前だけど縮まることは無くて。翔ちゃんのお母さんと、潤くんのお母さん喧嘩をしながらも…… 園を出て右に行くと翔ちゃんが住んでた家で…… 園を左に曲がった方向30分位の所に潤くんの家…… 近くに二人は住んでたんだよね……」


 翔「……二宮さん…… 高校2年の春迄って……」


 さすがだね翔ちゃん……



 カズ「俺は悔しくて仕方なかった……」


 翔「悔しい?」


 カズ「潤くんが翔ちゃん達と再会した時、俺高校2年だったから……」



 俺ね

 先に翔ちゃんを見つけたかった……


 翔ちゃんに

 マタ逢う日を夢見て来たから……



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