Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第33章 守りたい存在
裏を返せばそれこそ必死に…… 大人が何を自分達に対して思っているか?
心の中で言っているのか? 感じ取ろうって……
私は、大人なんて信じないって諦めたけど、子供達はまだ諦めたくない、『私』『僕』を見てって……
様々な事情を抱えた子達…… けど明るくて純粋で……
私のトゲトゲした心に光を灯してくれた
この子達を傷つけるような人間から…… 私は守ってやるって決めたんだ
部屋に戻ると
可愛い寝顔で眠ってる悠紀香ちゃん……
けど、その頬に涙の跡がついてて……
悠紀香ちゃん用の、お肌に優しい濡れティッシュで拭いてあげながら
翔『遅くなってごめんね』
ちっちゃい声で言ったつもりだったんだけど
"う~ん"
起こしちゃったどうしよう……
翔「ゴメンね悠紀香ちゃん」
悠紀香「ママ?」
翔「そうよどうしたの悠紀香ちゃん?」
悠紀香「ママいかないで……」
怖い夢見てたの? 悠紀香ちゃんもママに会いたいよね?
半分夢の中で、涙を静かに流しながら私の方にちっちゃい手を伸ばして……
翔「悠紀香ちゃん一緒に居るからいい子にねんねしよ?」
にこっと微笑むと、安心した様に再び眠りについた悠紀香ちゃん
頑張ろうね