Sapphire〈小悪魔系男子にご注意asobase?〉
第33章 守りたい存在
翔side
二宮さん……
最初の出会いが最悪だっただけで、こんな風にいつも人の心に刺さるような言葉を言える……
本当に凄い人だって……
感情的に『人を見下す人は嫌い』とか結構な事を叫んだ私に『うん俺もそういう奴大嫌いだ』否定したりせず受け止めてくれる時もあれば、ダメな事ダメなものはダメ『自分がしてもいない事したって認めちゃダメだ』
ってハッキリ言ってくれて
その二宮さん、かなり落ち込んでいた相葉先生に
先生が帰る時も『大丈夫かな』ってかなり心配してたし
口が悪い(ゴメンなさい)だけで、本当に優しい人なんだって思ったの
遅くなっちゃった…… 今回の事で子供達が心配なの
いつも明るい美苗ちゃんが、茉莉ちゃんにベッタリくっ付いて
美苗『茉莉ちゃんミナと一緒に寝てくれる?』
茉莉『私と美苗ちゃんはいつも一緒だもん! ねぇ?』
茉莉ちゃんも、美苗ちゃんにおどけた感じで声掛けしたり、ちょっと突っ張った感じの孝次くんだって洋輝くんの事は大丈夫。って二宮さんに答えてたし、二宮さんは理人くんの事を……
私、今まで余裕が無かったのもあるんだろうけど……
人の感情を深読みする割りには好意的な人にさえ
『同情なんて要らないもん』
って…… ここに居るちっちゃい子達が
『不安なの助けて!』
うるうるオメメで訴えながら
『おにいちゃん、おねえちゃんは?』
これまた必殺うるうるオメメで見つめて……
『心配だよー』
って……