第73章 子供達と先生の優しさ

　翔side

　カズ『二宮和也です。必ず翔さんを幸せにします』

　智『おじさん。俺が妃那ちゃんを守りますから心配しないで下さい』


　妃那ちゃんと私、同じ想いだったと思うの……

　二宮さん.智さんの言葉が嬉しくて

　幸せ過ぎて……　涙して


　もし、終始言い訳ばかりされたらきっと……　お互いにここまで腹を割って話す事出来無かったと思う……

　二宮さん.智さんの持つ空気感……

　穏やかな雰囲気が

　終始守られている安心感……


　父「翔？　良かったね……　二宮さんと再会出来たんだね」


　ー帰りの電車内ー


　妃那「きっとお母さんが……　伝えてたんだね？」

　カズ.智「うん。たとえ離れても子供達への愛は永遠だからね。子供達の事だけは伝え会おうと。そこの部分だけは、気持ち繋がってんだね」


　セリフが全く一緒……

　電車内だというのに泣きそうになって困ってたのに……

　今度は、私と妃那ちゃん笑いたくて……　笑えなくて


　まさかこんな形で結末を迎えるなんて。思っても見なくて

　本当ですね？　二宮さん

　自分の思い相手に伝えて、相手の思いを知らなければ、何も変わらないし。何も生まれないんですね？　


　園に帰宅


　悠紀香「しょうちゃ？」

　理人「しょうちゃん。おかえい（お帰り）」

　美苗「翔ちゃん？　パパに会えた？」

　洋輝「翔ちゃん？　妃那ちゃん大丈夫？」

　孝次「皆、翔ちゃんと妃那さんの顔見てみ？　ニコニコしてる」


　皆には父親に会ってくると……　けど、微妙な空気を感じ取ってたのかな？　


　翔.妃那「大丈夫よ。ありがとう」

　ヤバイ…… 今度は泣きそう

　カズ「あのさー。誰か一人くらい俺にも『お帰り』って言う奴いねぇのかよ？」

　って、二宮さんが苦笑いしながら言うと


　茉莉「無理よねー？　皆の恋のライバルだもんねー？　挨拶なんてそんな事出来無いよねー？」

　子供達「ねー!？」

　雅紀「智さんもだから!」

　智「マジか!」

　カズ「相葉センセか？　子供達に変な事教えたのは？」


　もうダメ!　

　堪え切れずに私と妃那ちゃん、笑っちゃって


　そしたら皆も笑い出して……