第65章 鈍感ちゃん

　あれ？　


　カズ「翔ちゃん？　どした?　元気ないね？」

（目が赤かったのは、嬉し泣きじゃ無かったの？）


　翔「二宮さん……6/17の日曜日。何か予定ありますか？」

　カズ「イヤ。空いてるよ」


　6/17PM18:00もんじゃ焼き屋


　翔「二宮さん、お誕生日おめでとうございます」

　カズ「ありがとう。翔ちゃん」


　ビックリした。翔ちゃんに言われなきゃただ普通に過ぎたはずの誕生日

　そりゃさ、母に対する感謝の気持ちと、誕生日だなぁ

　の感慨の念くらいありますよ。俺にだって

　そんな事より俺は……


　カズ「翔ちゃん、俺さ、大野さん、潤さん、相葉センセ。はては孝次にまで、初デートにはドコ行ったら良いスかね？　って相談したのよ」

　翔「ぁ!」

　カズ「分かった？」

　翔「私に、妃那ちゃんも、茉莉ちゃんも。二宮さんの誕生日は……今日だよって……」

　カズ「『自分以外の人には教えたんだ』って思った？　言ったろ？　何でも俺にぶつけろって」