Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第16章 互いに…俺は兄貴(オマエ)が羨ましかったよ
カズside
もう。本当いかに俺は愚かな事したかって事だよね
翌日から出勤前は実家、賄いの時間削って嫁の|実家《名前呼びたくないの》に話をしに
舅『確たる証拠を……』
姑『今どき婚家に合わせるなんてナンセンスよ』
舅『別れたら、店もマンションも……解るな?』
俺、子供の頃から貯金が趣味なの。マンション出ても……
むしろ、出して下さいお願いしますよ! なんだよ。証拠……使うかな? 大野さん、潤くんに授かった策を……それしかないか
源也《モトナリ》「俺は長男で、当たり前と思ってきたから……」
和乃《カズノ》「嫁いで、すぐ貴方達が産まれて。仕事覚えるのに必死だったりで、私の実家も、旅館で。長男の弟が継ぐのが当然。男の子が継ぐのが当たり前と……貴方の気持ちを分かってあげる事が出来ず……御免なさいね」
幸也《ユキナリ》「俺は、カズが羨ましかったよ? 学校帰りとか土、日のちょっとした休憩時間に、楽しそうに仲居さん達とお茶飲んだり、お菓子食べてんだもん。俺にはとても出来なかった……」
話合うって、大事だって思ったよね
カズ「俺は、兄貴の方が羨ましかったけどね。子供の時から、それこそ休憩時間に、板さん達から習っててさ……前作ってたホームページとかさ、新作メニューとか、親父に見てもらえよ?」
源也「新しい事をって感じてた? 幸也互いに頑張ろうや」
和乃「カズ、私は古い考えの人間で。悪いけど今どきの人は……って。二宮の名前だけはと……ウチに帰ってらっしゃい」
カズ「母さん……」
幸也「母さん、カズは貯め込んでいるから大丈夫だよ」
思わずニヤケちゃって
幸也「あー可愛くない弟だよニヤケてるし!」
源也「二宮の嫁だろ! で攻めたら……勝てる! ……かな?」
和乃「貴方!」
アハハハハ(全員)