Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第14章 美し過ぎる女の子
カズside
うん、悲しそうな顔は似合わないよ……
綺麗という形容は翔ちゃんの為にあるんだよ
色白で、目がクリっとして大きくて。美しい二重で、瞳はいつもキラキラ輝いて、魅惑的な少しポテってりした唇
飲食や、児童養護施設の先生という仕事柄か、ほぼスッピンに近いナチュラルメイクだというのに、メイクなんていらないでしょっ? ていう位
美しすぎる女の子だった
翔「瑠璃ちゃんが『まちちゃんもメっ! てされるの? るりにゴメンなしゃいしたよ?』って。『よーこちゃんとえんちょせんしぇにおはなししてあげるね! まちちゃん、にゅうにゅうは? ……』『瑠璃ちゃん……ありがとう……牛乳飲まなくて良いよ! 瑠璃ちゃんの大好きなヨーグルト持ってまた保育園に……来てくれますか?』『……しょうちゃんと、チョーせんしぇと、おはなし……』『うん、待ってるから……』って抱きしめて下さって……」
カズ「ルリちゃんには、先生の心からのゴメンなさい。の気持ちが届いてたんだね?」
翔ちゃんは
翔『もう一度瑠璃ちゃんの気持ちを確かめて、施設長や他の先生方とも話し合って見ますね!』って……
カズ「帰っちゃった……」
明日の出勤前や、賄いの後から、俺も動き始めなきゃ……時間ギリまで事務室で作戦を練ってた……というより俺は
翔『ディナーの時間なのに……遅くなっちゃっいましたね。スミマセンでした。御免なさい帰りますね』
カズ『やっぱり謝ったね……俺からしたら『ありがとう』なの、翔ちゃんも『ゴメンよりありがとうで』悪い事してない時はさ』
そう言ったら、ためらいがちに
翔『話を聞いて下さってありがとうございました』
って……
作戦より、翔ちゃんの事考えていたんだ
帰ったはずの翔ちゃんに、魔の手が伸びている事に気が付きもしないで……