Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第107章 心の綺麗な女の子
翔side
カズ『翔ちゃんは昨日から…… ホント小悪魔ちゃんだね?』
とか
カズ『ずっと名字で呼んでる…… 後で罰を…… ね?』
とか
名字で呼んでるのは分かってるし…… そんな恥ずかしくて……
それより、間違いなく二宮さんの方が小悪魔じゃない!
で、その理由を聞いても
ニコニコと
カズ「昨日のね? 俺の思い出を喋っちゃったら、 内緒! (^_^)」
諦めよう。二宮さんにおしゃべりでは勝てないんだから。それに、昨日の夢現つの中でも、微かに聞こえた二宮さんや、子供達の話し声……
この恋を掴みたいって……
思ったんだもの
前に進みたいって……
カズ「翔ちゃん…… 可愛い……」
翔「へ?」
か…… 可愛い?
二宮さんが急にポツンて……
(な? ……何)
カズside
あぁ…… 観覧車地上に戻っちゃう
カズ「すいません! もう一周いいですか?」
俺の事さ、無意識に目で追ってる翔ちゃんが可愛くて……
ま、直前のワタクシの『可愛い』発言が原因でしょーな(^_^)
カズ「ビックリさせてごめんネ? 翔ちゃんのさ、今日の翔ちゃんの服装が可愛くてさ」
職業柄さ、仕方ないんだけど、いつも翔ちゃんジャージ姿なんだよね
休日の日、今の時期なら黒のトレーナーに下はスキニーパンツとかさ……
だから…… 9月の時のデートの時と同じよ
そのギャップがさ……
カズ「白いニットの薄手のセーターにさ、レモンイエローのスカート。(膝長け)足元だってダークブラウンのブーツ…… てのがマタオシャレだな。なんて……」
とたんに、ほっぺたを桜色に染めて照れている翔ちゃん……
マジ…… 可愛すぎでしょ
どうにもこうにも照れちゃって、仕方ないみたい
翔ちゃん
ちょっと俺可哀想になっちゃって、隣に座ると……
それはそれで、照れちゃうみたいだけど(^_^)
ホント綺麗……
顔立ちはもちろん
その心の綺麗さも
俺が翔ちゃんに
惹かれたポイントで……
翔「凛ちゃん大丈夫かな?」
ほらね……
やっぱり貴女はどんな時も
人の事を優先に考えられる
心優しい綺麗な女の子だね……