Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第106章 貴方の方が小悪魔ですってば!
翌日
翔side
この半年余りにも、急激な環境の変化に戸惑ってばかりだった私
父と、智さん、敦さん、義母との触れ合い。珠稀ちゃんもようやく幸せに
これから穏やかな日々が送れそうかなって……
人間って欲張りだよね?
欲していたもの手に入れた瞬間、マタ違う物(事)って
際限ないんだ……
二宮さん…… 一緒に居たい……
二宮さんが私の事を…… ナンテ
未だに信じられないけれど……
昨日1日、心配とか、驚愕いろんな感情が押し寄せて来て
今までの人生、どちらかと言えば、負の感情を抱く事が多かった私だけど
昨日は…… 『幸福』に満たされて
もう二度と手放したくないって……
待ってるばかりじダメなんだ。二宮さんが、言葉できちんと伝えてくれた様に…… 私も
翔『二宮さん? 明日お出掛けしませんか?』
思いが届いた…… 届けて下さった…… 眠い……
色んな要因があるんだろうけれど、いつもと違う自分だった…… 私
朝起きて子供達に
『デートだね。気を付けて行ってらっしゃい』
て言われた時に
やっぱり昨日、夢現つの中、二宮さんに抱ッコされた事とか。自分から出掛けませんかって言った事。現実なんだって思って……
…………
カズ『翔ちゃん? 今日はどこ行きたい?』
翔『せっかく横浜に住んでいるのだし…… 観覧車に乗りたいです』
…………
ー観覧車乗車中ー
翔「二宮さん、楽しそうですね?」
カズ「うん楽しいよ」
二宮さん、凄く上機嫌に見えるけど……
翔「二宮さん、私に引いたりしてませんか?」
カズ「翔ちゃんに? …… 引く? あり得ないよ! 何でよ? 何でそう思ったの?」