Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第101章 kiss
翔side
ー談話室ー
翔「……何か……凄い展開でしたね?」
カズ(……)
ソファーセットの、なぜか対面に座った二宮さん
いつもだったら、私が緊張しちゃうから。って 成るべく横とかに座ってくれる二宮さんなのに……
チョっと、どこ見ていいか分かんなくて…… テーブルの上のコーヒーを、スプーンでクルクルかき回していたんだけど
ぇ? 話掛けたのに返事が返ってこなくて……
不安になって顔を上げて二宮さんを見ると、同じ様にスプーンで、コーヒーをクルクルしている二宮さんがいて……
視線を感じたのか、パッて私の方見て
二宮さんは照れたように微笑んで
カズ「イヤさ…… 男ってバカだって思ってさ(笑)」
翔「(笑)女の子達がヤキモチ焼いてくれたのが嬉しくて、kissしちゃったって事ですよね?」
そう言うと二宮さんは…… 一瞬びっくりした表情して
けど嬉しそうに微笑むと
カズ「そう! 翔ちゃんサスガ!」
って……あれ?
これまでずっと、他の人が目の前に座るとか、 (特に大人の男の人)
緊張して…… 怖くて堪らなかったのに……
二宮さんと、こうやって向かい合って話をしていても緊張してなくて
むしろ……
カズ「翔ちゃん?」