Garnet 真恋 ~初恋と宝石Ⅲ~ Kazu.N
第54章 バイトを辞めさせて下さい
翔side
カズ『翔ちゃん、俺ね離婚が成立したんだ』
翔『リコン?』
(言ってる事が…… 意味じゃなくて! 二宮さんはナゼいつも家庭の事情を私に伝えてくるの?)
翔「二宮さん、私はそれに対して何を言えばいいんですか?」
カズ「翔ちゃん、すげぇ警戒モードに入ったね? 『ナゼいつも私に?』って思ってるよね?」
(〰何で? ナンで?)
カズ「翔ちゃん俺ね、ずっと相葉さんが羨ましかった。公明正大に珠稀ちゃんに想いを伝えられてさ。これからは俺も公明正大に想いを伝えるから! 翔ちゃん覚悟してね?」
(覚悟? ムリ…… 無理だもん……)
二宮さんの言葉に体が強張って……
コーヒーカップを持つ手が小刻みに震えて……
私はカップを受皿に置いた……
で、ふと二宮さんと目が合って……
カズ「翔ちゃんゴメンね。性急過ぎたね? 肝心なとこスっ飛ばしたし。俺ね、初めて翔ちゃんと出会ってから…… いいな。良い子だなって思っていました。大好きです…… 今まで自分のしでかした事にスンゲー後悔して…… 貴女に『想いを伝えられたら』ってずっとずっと考えて来ました。好きだから『公明正大に覚悟』っていう言い方も悪かった。少しずつ俺の事知っていって欲しんだ。だから……」
(…… どうしよう?)
カズ「翔ちゃん、ユックリ考えて? 翔ちゃん…… 何か又抱え込んだんだろ? 俺に話してみなよ」
あるけど…… 抱え込んだというか。チョット変わった事が起きたんだよね
で、話しちゃったんだけど……
カズ「萌ちゃんやるなー(笑)」
二宮さんは笑ってくれて……
あ、何か雰囲気が…… 空気が変わった?