第53章 俺ね離婚が成立したんだ

　カズside

　何で？　目の前の人こんなニコヤカな訳？　

　コワ過ぎるよォ


　今日は火曜｡大野さんとオシャレなカフェでランチです

　カズ「翔ちゃんが大野さんの妹で……良かった……」

　智「まったく｡ホントに恐ろしい人だよ｡カズくんは……どうして分かった？」

　カズ「食事会での､大野さんと翔ちゃんの様子｡二人が話してくれた幼少期｡ここ7年くらいの出来事の時期に殆どズレが無ったから……」

　智「オイラ早く家から出たい!　って｡けどさ？　翔ちゃんからしたらさ､母親の一緒に暮らしたい理由がさ……家には美樹さんが居るし､オヤジと一緒に暮らす気に……なるわきゃないよね？」

　カズ「はい……大人の都合で……」

　智「オイラの態度もね｡翔ちゃんが施設を選らんだ時の悲しみ｡絶望……オヤジも7年も音信不通の息子だよ?　あり得無いでしょ？」


　大野さんは最後に

　智「オイラ｡翔ちゃんとこれから仲良くしていこ?　って約束したの!　オヤジや美樹さん兄貴ともね!」


　それはそれは嬉しそうにね？　

　帰って行きましたよ


　智「カズくんの報告は？　……吉報は今度ね?　翔ちゃんを宜しくねー」



　大野さん?　俺の事恐ろしいって言うけどさ……


　貴方の方が……よっぽど恐ろしいよ

　全部お見通し……か


　吉報も聞かないで帰えっちゃうしさ……


　自由人だ（謎の人）……