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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第53章 俺ガンバるから!!


  智side

 カズ『何だろ? 次から次へと……』

 後に二宮くんが

 カズ『ずっと自分だけが。って。自分の問題が解決し出した途端、急に周りの人達の抱えてる物がよく見え始めて。寧ろ似たようなのを抱えている人達ばかり目に付いて……』

 言いたい事はよく分かる

 ホント不思議な現象だよね……


 当然だけど、貴弘さんの病状が一気に回復するはず無くて

 混乱の中、15歳高校一年生にまで成長していた翔ちゃんに

 親としての責任を果たせなかった事が

 新たな苦しみになってるみたいだ


 翔ちゃんは実代さんに

 翔『今までありがとうございました。そしてごめんなさい』

 実代さんは涙を流して……


 二宮くんは

 カズ『絶対俺ならそんな事言えない』

 って

 智『オイラも絶対言えない』

 そう答えたよ



 カズ『すげぇー女の子スよ。ホント』

 智『すげーぇ女の子だよね。ホント』


 飛び込んで来たもう一人のすげぇ女の子が


 ゆな「何て言えばいいの?」

 ゆな「なんて言ってあげればいいの? どうしたらいいの?」

 パニクっているゆなちゃん……


 また彼女達だけが理不尽にぶつかった……

 思わず天を見上げる


 いつもどちらかと言えば、慰められている翔ちゃん

 一生懸命ゆなちゃんを抱きしめて慰めて


 相葉くんに


 カズ「ありえねえよ一何なんだよ!」


 と言いながら


 カズ「もう一年あるじゃないか……ゆなちゃんそれで正解だよ」

 と。二人を慰める二宮くん


 潤子がカウンラー室に来て

 潤「本当にすまない大人の都合ですまない……」

 繰り返すのを、案外相葉くんは冷静に聞いていて

 雅紀「俺ガンバるから!! ゆなちゃん泣かないで!」


 いつもの明るい笑顔で……

 二度めまして。だけどね


 ゆな『いつも明るい笑顔なの!』

 ってゆなちゃんが……ね。話てくれたんだよね


 そんな中潤子には、同情の表情を浮かべた二宮くん……

 しかし、深刻な表情の翔ちゃんとゆなちゃん……


 相葉くんは

 雅紀「俺ガンバるから!!」

 って言ったのに……? 


 この時、彼女達の話を聞いてあげなかった事

 後悔したんだ


 特にオイラはカウンセラーだというのに……






 
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