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Moonstone キミはキミだよ【Kazu.N】

第23章 センパイの声


 翔side

(私……翔? 紗菜?)

 頭がクラクラするよ

 ゆな『翔ちゃん大丈夫?』

 ゆなちゃん……


 智さん、私をカウンセラー室のベットに横にしてくれて、枕元で髪を撫でてくれながら話てくれたの。ゆなちゃんはずっと右手を握っていて

 智『ゆなちゃん大丈夫か? 横になるか?』

 ゆな『大丈夫……です』

 智side

(ゆなちゃん…… 翔ちゃんのために一言も聞き漏らさらないよう頑張ってるんだよね。自分だって辛いのに)


 智『……今は状態は安定しているんだ。翔ちゃんのおかげだよ。13年前からずっと状態は一進一退でさ。5年前から変わったんだよ。翔ちゃんが来るようになってから。今では通信講座で自宅でできる仕事を主に取っているんだ。『治ったら仕事しなくちゃならないからね! って』

 ゆな『……紗菜さんのため?』

 翔『うう……』

 翔ちゃんが嗚咽を洩らした

 翔『違うよ……ね?』

 ゆなちゃん…… 翔ちゃんには大丈夫よ。というように見つめ

 オイラにはすがるように揺れる瞳を向けて……

 翔side

(違うよね?)

 聞くのが恐い……

 カズ《大丈夫!》

(二宮センパイ?)

『大丈夫』

 って

 二宮センパイの声がしたの


 スっと気持ちが落ちついたの










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