第136章 親と兄を大切に思ってくれてありがとう

　カズside　


　二宮家リビング

　翔『カズセンパイ!　順番間違ってます!　私、センパイのご両親と、お兄様にご挨拶に伺わなくちゃ!』

　まじめっコの翔ちゃんは、そう言い出しましたよ

　俺としてはね 両親と兄貴に、翔ちゃんを、紹介してあるし、親父も母さんも兄貴も、翔ちゃんをお気に入りだからとか、思ってたんすけどね……

　1月25日にプロポーズするって、直前に報告したら

『合わせて欲しい』

　ってせっつかれてたんだけどさ


　康也「久しぶりだね翔ちゃん」

　翔「ハイ……」

　翔ちゃん、可哀想にすげえ緊張してんの

　カズ「父さん母さん、兄貴。俺はこちらの櫻井翔さんと婚約しました」

　俺が翔ちゃんを守らなきゃね


　翔「申し訳ありませんでした。私からお話しする事なのに。私はこの度、和也さんと結婚の約束を致しました。その前にお父様、お母様、お兄様にお許しを得てから。本来それが筋だと……本当に申し訳ございません」

　康也「本当に、和也の言った通り心の綺麗なお嬢さんだな」

　和葉「もう、貴女と初めてお会いした時から、私達、二宮家のお嫁さんだって思ってましたよ。でも、その気遣いが嬉しいわ。本当にありがとう。翔ちゃん」

　友也「翔ちゃん、カズを宜しくね」

　翔「ありがとうございます」

　そう言って

　静かに泣き出した翔ちゃん


　貴女のね、その心の美しさ

　俺の両親、兄貴に挨拶をと

　言ってくれた事すげぇ嬉しかったよ

　翔ちゃんありがとう

　俺の両親、兄を大切に思ってくれて……


　ぁ、ちなみに、

　友也「カズ、翔ちゃんに、俺からも、報告。会社で秘書として、支えてくれている弥生さんと結婚したから」

　事後承諾で、結婚した事を報告されました

　オイ!　以外と自由だな……　兄貴よ!　


　ちなみのちなみ

　2023.5.5

　二宮達也（ニノミヤ.タツナリ）誕生

　二宮メイ（ニノミヤ.メイ）誕生


　友也『双子が誕生しました!』


　二宮家に、後継ぎ誕生したんだ

　兄貴……　自由なんじゃない……　

　俺と同じ、ようやく、自分を出せる様になったんだね？　

　って

　結婚してからの兄貴を、見て思ったんだ

　良かったね

　兄貴……