第91章 浴衣を着た仲良し姉妹①

　ゆなside

　ー7月中旬某野球場ー

　カズ「翔ちゃん浴衣可愛いね!」

　翔「ゆなちゃん……　カズセンパイってこういう人だったっけ？」

　翔ちゃん……　二宮センパイに幻想抱きすぎだって……　高校の時から、もうこっちが恥ずかしくなるぐらい、翔ちゃんの事過保護に守ってたじゃないの……

　カズ「何で褒めてんのにそんな恥ずかしがるかなぁ？」

　翔「う～」


　二宮センパイ？　テレる翔ちゃんが可愛くてわざとそういう事言ってません？　

　カズ『可愛い!　可愛い!』

　言いながら、携帯で写真パシャパシャ撮ってるし……　唸りたいのこっちだってば!　もう!　でも、いーな……　翔ちゃん大好きなセンパイと一緒に……


　ーシャララッー

　ゆな「ぁ!　まぁセンパイ……」


　Mailくれたんだ!　嬉しい!　


　fromゆなちゃん toまぁ
《ゆなちゃん!　浴衣!　超可愛いね!!》

　ゆな「何で？」

　カズ「ゆなちゃんの浴衣姿、mailに添付してみました」

　そう言いながら、まぁセンパイに送ったあたしの写真付きmailを見せてくれて……　流石ですね。二宮センパイ優しい……　二宮センパイ、あたしの寂しい気持ちに気付いてくれたんですね？　本当に優しい人……　あたしに迄


　本当に良かったね。翔ちゃん……　翔ちゃんを理解してくれる人と出会えて……

　翔「ゆなちゃん、相葉センパイ凄いね？　こうやって大事な試合に選ばれる選手になって!　私達幸せだよね？　カズセンパイも、相葉センパイも、変わらず優しくて!　私達の些細な感情の変化も直ぐに気付いてくれて……」