第66章 大事な孫娘

　カズside

　6/9（土）

　昨日の夕方……

　貴弘さんの、父方祖父母


　今日午前中……

　紗菜さんの、母方祖父母


　そして……

　午後……　大野さん方の


　祖父母が謝罪に来られた


（当たった……）（ニヤっ）



　智「たぁく!　領は照れ屋で純粋だから……」


（そんな感じだな）


　智「そこで、スっカリ家に馴染んでいる、二宮くん？」

　カズ「何でしょう？」


（今日は、翔ちゃんとデートの日なんですよ？　居るのは当たり前です!）（ヘンだ!）

（二宮くん、デート無くなって意気消沈したのは、一瞬だけか……　侮れん!）（ムッ）


　智「領は純粋すぎて、人の話を疑うって事を出来なくて。けれど、心の中で子供ながらにそれは違うんじゃないか？　と思う部分もあって。彼は彼なりに苦しんで来た。彼は一生懸命親戚の人に応えようとした。今は大学の4年生なんだが、立派な医者になるだろうね!　オイラみたいに言うこと聞かないのと違ってね!　領!　どうしても言いたい事あるんだろ？　ホレ!」