• テキストサイズ

【イケメン戦国】ほら、行くよ。

第3章 手と手



「......私ね、まだ母親じゃないの、きっと」

「え?」

「だって、初めてだらけだもん。まだお腹に赤ちゃんがいるんだって信じられないくらい」

「これだけ膨らんでも?」

「そうよ、だってまだ会ってないもの」



この子が産まれてくるまで、私がこのお腹でちゃんと守るから、家康は私を守って。

この子が産まれたら、私と同じくらいこの子を愛して。それで二人まとめて守って。


今日とそう変わらない明日は、もう来ないかもしれない。毎日毎日、予想外のことが起きて、あたふたするかもしれないって、本当は不安で仕方ないの。

不安が当たって、哀しいことが起こったらどうしようって、本当は怖くて仕方ないの。


その不安も、怖さも、家康が手を繋いでくれたら平気になるの。私だけじゃないんだって思えるの。


だから。
だからね


「これからさ、二人で一緒にこの子の親になろうよ。のんびりだっていいじゃない?何か、その方が私たちらしいよ」
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp