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Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】

第56章 だから私達…苦しいの…~苺~


 カズくんはこんな子供っぽい私でホントにいいの?

 結婚した事を後悔とかじゃないの

 カズくんみたいな優秀な人が、私の何処を好きになってくれたのか

 不思議でたまらないの

 ビーフシチュー作るのに必死で、ご飯を炊き忘れたあの日、オマケにパンも買い忘れるとか

 そんな私を

 (自分で言うのも恥ずかしいけど)

カズ「可愛すぎでしょ苺ちゃん!」

 ずっと笑い転げてたカズくん

カズ「うん両方だな」

 って言ってわざわざコンビニに行って冷凍パックのご飯と、ミニクロワッサンを買ってきてくれたカズくん

カズ 「どうせ取り繕ったってさ、すぐバレちゃうからね」

 って言ってご飯の上にビーフシチューをかけて、いつも少食なのに… 心配になるくらい

 沢山おかわりまでしてくれて…

カズ「うんまい!」

 って何回も言ってくれて

 ご飯ショックでチョッと喉が通らなかった私に

カズ「食べないと俺が全部パン食べちゃうよ?いいの~?」

 と言って…

カズ「このほのかな甘みが… ここのコンビニのクロワッサン下手なパン屋よりずっと… あ!(笑)甘いのよ」

 ヤベ!っていたずらっ子みたいな表情で笑って

カズ「でさ。完璧な人間なんていないの。俺もそう。思ってる事言っていいよ。俺も言う。俺はなぜのんちゃんが俺のこと選んでくれたのか不安でしょうがないけど… ただ好きだから…一緒にいたい… それだけ」

 飾らない言葉で想いを伝えてくれるカズくん…

 自分の想いをなかなか言葉に出来ない自分…
 
 嫌で仕方ないの

 そんな私にいつも先々に察してくれて

 言葉にしてくれる… カズくんが大好き

 だからこそ… 不安になるの






 








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