Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第48章 貴方の決意と懺悔~娘と母~,~苺~
翌、29日仕事休んでまで時間作ってくれたの
ママ……
のん「ママで間違いない?」
りん「ええ……」
のん「私望まれて生まれたの?」
りん「ええ……」
のん「パパを今も好き?」
りん「ええ……」
のん「誕生日、クリスマス。プレゼントしてくれた?」
りん「ええ……」
のん「ずっと見守ってくれて。同じ保育園で。食事会で、今の保育園で…… だったら…… なんで一緒に暮らしてくれなかったの?」
りん「若くて経済的にね…… パパに託したの。身体の状態も考えて。一緒に暮らしたかった。諦め切れずに近くに居ることを許してくれたパパに…… 甘えてしまって」
のん「……親戚の人に反対されてパパと別れて、でも私産んでくれて。手放せって‥ けどずっと見守ってくれてた?」
りん「……そうね」
ママの哀しみ、苦しみ、葛藤が伝わって来たの
のん「やっと本当の事が分かった。パパとママの親戚の話聞いて、推測していた事とほぼ合ってた」
私要らない子供じゃなかった……
涙溢れて来た……
え? ママ私を抱き締めてくれ‥て
りん「のんちゃん手術受けて? パパも、ヤマトくん、タケルくんが辛そうよ? 生きていて欲しい」
のん「ママも?」
りん「ええ。亜子ちゃん、結衣ちゃん…… 素敵な彼氏さんもね?」
ママとカズくんの話したの
ママ…… 好みのタイプ一緒だった……
赤色王子様も
執事も……
ずっと
頑張って
表では
言うけど
裏では無自覚
思って無いよね
って
口先だけの人とも出逢った
頑張る事
辞めなさい
って
家族さえ……
けど
ヤッパリ
諦めたく無いよ……
カズくんと出逢えた
ママに出逢えた
パパ
ヤマトにぃ
タケルにぃ
亜子
結衣
が好き
だから……
私を信じてくれたから……