Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第47章 安定~ヤマト、タケル、檸檬ちゃん、杏ちゃんの思い‥~K~
ICUに眠るのんちゃん
見守るしか出来ない…… 俺
『のんちゃんを頼む』
と任せて下さった器の大きい、お父様
『のんちゃんを助けて!』
と無償の愛で助けた、お母様
俺は?
ヤマトタケルが戻って来てさ‥
あぁ…… 上手くいったんだって……
タケルは、亜子ちゃん、結衣ちゃんと、のんちゃんを見守ってるから
と俺と代わってくれて
ヤマトと待合室へ
もう面会時間は過ぎてるけど、のんちゃんから離れられない俺達の思いを汲みとってくれた病院側
ヤマト.タケルの勤務先で〔妹〕でもあるからだろう
ヤマト「輸血ありがとう。のんだけA型で俺達三人O型だから……」
こんな俺に礼を言えるって…… 凄いな
ヤマト「カズ、俺お前を信じるよ。のんが、心から思っている奴だから。良かれと思って、俺達は間違いをおかしたから。苺ちゃんと檸檬ちゃんと杏ちゃん、似ているんだ…… 身体の事、母親の事で悩む苺ちゃん…… 俺達の事で苦しめた檸ちゃん、杏ちゃん…… ずっと春、夏、冬休みに会って、アイドルさん達のデビューから一緒に応援して。3年前初めてコンサート行ってさ。王子が骨折した日で『悲しかったけど彼らの結束力の高さ凄い!』って…… コンサート行って、もし何かあったらって‥ 反対して‥悲しませただけって反省した。三人の幸せそうな顔見て、『何もさせない』事が『守る』事じゃないって…… なのに今年に入って『働きたい一人暮らししたい』って…… 又過保護に。ね? お前と再会して恋した苺ちゃん見て、自分達の気持ちにも気付けてさ。俺は感謝してる。今回の事は…… 苺ちゃんに『誠意示す』って言ってたさっきの事してくれたら…… のんが許したら…… という事で……」
涙が溢れた……