Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第37章 苺ちゃん、檸檬ちゃん、杏ちゃん①~K~
一瞬何の話か考えて、あぁタケルが何故了解したか話してたんだった
カズ「なぁ、ヤマト。苺ちゃんとは腹違いの兄妹だって分かってんのにさ、タケルの奴……」
ヤマト「のんは。3歳の誕生日に来てくれたんだ。俺達は8歳。9歳になる直前。一瞬で惹かれたよ。身体も丈夫じゃない子だからさ、一生守り抜くって誓って。苺の母親と父の事、親戚達が色々教えて下ださったけどね。苺が大事になった」
ヤマトは言葉を切り、銀フレームの眼鏡外し
浮かんで来た涙を拭う仕草……
俺には解らない、三人イヤ…… パパさんママさんも含めた歴史があるんだって……
少し切なくなったんだ
ヤマトは眼鏡を掛け直すと
ヤマト.タケル「『のんちゃん! お嫁さんになって! 僕《達》が守るよ!』って」
ヤマト「けどさ、現実を知るじゃん…… 俺は現実主義者で切り替えは…… まぁ何とかね…… タケルはロマンチストだからさ…… 葛藤しているよね……」
カズ「ゴメン変な事言って」
ヤマト「良いんだ。最近苺ちゃんに自立されてショックと同時に、何か考えたみたいでさ。杏ちゃんの事を考えてあげる様になった気がするんだよね」
ヤマトはフフフと笑ってる
カズ「……の割には、溺愛が酷くて苺ちゃん不安にさせたじゃん」
ヤマト「反省してる」
さて……