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Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】

第21章 ついて行けないよぉ…~苺~


 いつもお世話になっている、病院の担当医師の、松岡先生に数値化された結果をかなり詳しく説明されて、疑念はひとまず解消されたんだけど……


 パパに、ヤマトタケルにぃ達に

 尊大『余り、のんの不安を煽る言動や態度は慎め!』

 とお灸を据えてもらったし


 のん『パパも、にぃ達も私を子供扱いしないで。何故信用してくれないの?』

 日頃の不満をぶつけたんだけど

 尊大『心配だから』

 尊大『日本は、世の中絶対安全という概念が崩れていつ何が起きるか解らない不安で仕方ない』

 震災の爪痕が色濃く残る混沌としている時に、独り暮らしだの、仕事だの。私が生き急いでいる感じが堪らなく不安で思い留まって欲しいんだって

 切々と説かれて


 そうか……

 私も、震災のあった後は一人ぼっちになったら……って不安だったも

 一人で家にいて、皆が家に帰って来た時大泣きしてしまったもの


 のん『無理はしない』

 約束させられ

 亜子と結衣が

 亜子.結衣『三人で共同生活しますから。認めてあげて下さい!』

 と提案してくれて……

 それならって……


 やはり信用されてないんだって、少し悲しくなったんだけど……友達との新生活への期待感に、ワクワクして来て……

 久しぶりに明るい気持ちになったの

(何で?)


 考え事してたんだけど、我に帰る……

 カズくんが家にいる……んだけど? 


 私、今起きている現実に……

(ついて行けないよぉ……)





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