Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第84章 苺ちゃんのお説教~K~.~苺~
はい。ワタクシお兄ぃ達に呼ばれましたよ
苺ちゃんが、本気で怒ってるとかそういう時に発動する高いトーンで
ヤマト.タケル『のん(ちゃん)に『ヤマト兄ぃ? (タケル兄ぃ?)土曜日10時シェアハウスに来てね絶対だよ?』って……どうしよう……本気で怒ってるよ! この後、暫く口も聞いてくれなくなるパターンだもの……』
カズ「なるほど……色んなパターンがあるのか…… 俺の場合は、ジってあの大きな瞳で見つめ……」
ヤマト.タケル『カズ? ……』
あ! すみませんねぇ。俺はのんちゃんの
のん『今私の『信じてる人』は私の傍に居てくれるから!』
に胸キュンしちゃってですよ、3日間我慢して昨日の金曜日に
カズ『明日(今日)デートしましょ?』
って誘うつもりだったのにさ……ヤマトタケルの兄'sが……
それに苺ちゃん。しちゃダメって言った遠慮を発動させて。俺が休みの土曜日にさ……
この日を指定しちゃあ。ね? いつも穏やかな苺ちゃんが『怒ってる』ってなったら
俺の苺ちゃんを怒らせた罪…… ワタクシの楽しみを奪った罪……
そりゃジャマを…… イヤのんちゃんの加勢にね
のんちゃん…… ヤマトとタケルに言い負かされたり、丸め込まれるんじゃ無いかって思ったんだけどさ。ヤマトタケルにそんな余裕は無いし、のんちゃんも本気の本気だし……
成り行きを見守ることにしたんだ
それに……ホント悲しいかな。俺、この間の、のんちゃんの『信じる』。ヤマトタケルからも聞いてる話とかさ、照らし合わせて、何となく話がおぼろげに見えてるって言うか……
ヤマト.タケル『そんな事は……』
見事にセリフがシンクロしてるなぁ。やっぱ双子だ
ナンテ余裕かましてられたのもそこ迄で
のん「違うの? 亜子も結衣も……私も。イヤって頼んでるのに……かまったり、恥ずかしくなる事言ったりするのって人前だけのポーズなんでしょ?」
ヤマト.タケル『違うよ……』
これは不安と誤解とスレ違い……からの
カズ「なぁチョっと冷静になろ?」