Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第81章 尊重し尊敬してくれる貴女(貴方)が好き~K~.~苺~
ーもんじゃ焼きパーティの後.寝室ー
カズくんと、ベッドに並んで腰掛けながら、カズくんが私に抱きついて来て
暫くしてちっちゃな声で
カズ「翔ちゃんがさ…… 海外赴任するって……」
のん「…… 笑って送り出さなきゃね」
(ありきたりな事しか言ってあげられないなんて…… 私)
(のんちゃん…… うん、やっぱり俺の苺ちゃんは最高の女の子だ)
カズ「そうだね」
そう言って抱き締めていた私を離して、笑い掛けてくれた時には
(いつものカズくん…… だ?)
どこでスイッチが切り替わったんだろう? 私の方がナゼかショックで
立ち直れないんだけど
クスっ苺ちゃん? マークが浮かんでますよ?
(俺はしたり顔で色々言われるのが苦手なんだろうね? よっぽどの事が無い限り、俺から、相手にアドバイス求めたりとかしないからね)
けど…… 色んな意味でショックを受けている 苺ちゃんを
救ってあげますかね?
カズ「のんちゃん、翔ちゃんはさ、ホント凄いんだ。皆に平等に接する事が出来て、俺を信用して生徒会長に推薦してくれてさ…… 俺よっぽどの事が無い限り人に相談しないんだけど、翔ちゃんには素直に相談する事が出来るんだよね。翔ちゃんは、自分からアドバイスしたりさ、押し付けがましく無いの。代わり、相手からのアプローチには…… 見てみる?」
そう言って、櫻井さんからのmailを見せてくれたカズくん
凄い…… そう言っちゃう位
長文の……
カズくんが、
アドバイスを受けた内容の返事が……
〈マダムを味方につける方法〉
なにこれ?
カズ「やべ…… コッチコッチ!」
〈営業マンの心得〉
……これもすごい長文だけど
カズ「のんちゃん……? 大丈夫? ゴメンね。俺、翔ちゃんは、懐に飛び込んで来た人間にはトコトン優しい。って言おうと思っただけで……」
のん「うん分かってる。ちょっとビックリしただけ…… だって、時にマダムの愚痴を聞いてあげるのも営業マンとして大事なんじゃないかな? って私も思うから」