Orange Topaz~初恋と宝石~【kazu.N】
第10章 ヤマトとタケル~K~
久しぶりに合うという事で、翌日は土曜日午前中から合う約束して。
で、会った瞬間高校時代の思い出が蘇って来る訳で。
リビングに通され、コーヒを飲みながら。
カズ「約11年振り?」
ヤマト「そんなになるかぁ?」
ヤマト。インテリ風で、銀縁フレームの眼鏡を掛けている。
タケル「カズ今何してんの?」
タケル。双子だから似ているけど髪の色がダークブラウンのせいか優しい印象。
カズ「総合商社の営業マン。〇〇会社」
タケル「すげぇ!」
ヤマト「カズは可愛い顔して人懐っこいから女性客の評判がいいんだろうな!」
(可愛い! なんて言われたって嬉しくねぇよ!)
だけど、俺は男性にしては小柄な方で……
いい奴なんだよ。でも二人共少し偉そうな所があるんだよね。
聞けばヤマトは外科医で、タケルは心理カウンセラーだというし。
カズ「二人の方がすげぇじゃん」
その理由がらしくてさ、感動したんだ。
ヤマト「妹ののん覚えてる? 少し身体が弱くてさ。空気の良い所に引っ越したんだけど、ずっと帰りたがっててね。色々整ったし帰って来たんだけどね」
ヤマトの話は、なんか……もう……切なくて。