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【文スト】粘着質系男子の15年【太宰治】
第3章 粘着質系男子の15年ネチネチ(後編)
9年目に私は事故にあった。
どうやら酷く頭を打ったらしい。
会社の後輩や同僚、相棒を名乗る者、偶に上司が来て私の今までについて話してくれたが、やはり何も思い出せなかった。
……けど、自分の名前も忘れた私だったが、
────君が好きな事だけは覚えていた。
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