第6章 海常高校と練習試合
タイムアウトが終わり、それぞれの位置についた
『(でもこのままじゃダメだな…作戦考えるか)』
誠凛のフォーメーションを見て、黄瀬は驚いたように少し声をあげる
観客席からも声が上がる。
「中固めてきたな」
笠松「(てかほぼボックスワンだな。10番をみんなでフォローしてとにかく黄瀬を止めようって感じか)」
ボールをつきながら、笠松は冷静に分析した
笠松「……やんなるぜ全く」
笠松はフゥッと溜め息を吐いて、その場からボールを投げると綺麗な放物線を描いてゴールへと吸い込まれる
「おお、一蹴のスリー!」
自陣のゴールへと向かいながら、笠松は背後を振り返った
笠松「海常レギュラーナメてんのか? ヌリィにも程があるぜ」