第18章 ストリートバスケは大波乱!
『そんなんじゃ俺は落ちねぇよ?』
囁かれた声に俺は全身の力が抜けた
『父には俺から言っておく。それでは』
呆然としている俺をほかって彼女は去って行った
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俺はなんとか彼女の許嫁になろうとしたが
《すみません…娘には辰也様の様な方にはお似合いではないようです》
どうやら彼女の父親は俺が本気になってるのが分かり、許嫁の件を破談にした
そう彼女の父親は両方ともが嫌々結婚する姿が見たかったらしい
それから彼女とは連絡が取れなくなった
そして…今日行ったストバスで会えた
『だから…俺と辰也の許嫁と言うか婚約は破談になっただろ?』
そう言いながら俺を見つめる
雨に打たれてずぶ濡れになった姿も綺麗で
氷室「化粧してないのか…」
『はぁ?何でんな面倒い事しなくちゃいけねぇんだよ』
氷室「リップも?」
『めんどくさい』
ゲンナリしながらも俺の質問に答えてくれる
優しいんだな
氷室「やっぱり諦める気にはなれないな」
『…何がだよ…』
は鬱陶しいそうに俺を見た